もう高校かぁ。
早いな。

そんなことを考えながら高校へ私は重い足取りで向かっていた。
この高校に私の知ってる人は誰もいない。
良かった。病気のことが誰にも知られなくて済む。友達何て作らなければいいんだし。


教室に入った瞬間はすごくうるさくて驚いた。
みんな楽しそうに笑ってた。笑えないのは私だけ。
それもそのはず。実は私の病気は悪化していた。
そして先週とうとう告げられた。私のいのちは長くても2年だと。
卒業できないで死んでしまう。私はもう何も考えられなかった。

そんな暗い私に1人声をかけてきた。
「おはよぉ」「なんか元気ないけど大丈夫?」
「え・・・・?」
急に声をかけられ驚いた。
でも正直うれしかった。
そしてその子に「友達なろっ」と言われたのだ。
すごく迷ったけど1人くらいならとおもって友達になった。


いいこともたまにはあるんだな・・・。