【先輩】
「…ああぁぁぁ…」
深いため息と共に後悔が流れる。
何であんなこと言っちゃったんだろ…。
『好きにしたら?』
何かモヤモヤしてつい、勢いで言ったけど…。
…絶対実梨ちゃん傷ついて泣いてるよ…。
「死ねよ俺…」
好きな女の子泣かせるとか、最低だろ…。
「はぁー」
机にうつ伏せ、さっきよりも深いため息をつく。
すると
「何ため息なんかついてんの、愁。
珍しいね」
近づいて話しかける奴がいた。
「…お前かよ…」
「俺で悪かったね。
で、何があったの?」
俺の前の席の奴のイスに座る…何か説明するのめんどいから、Aでいいや。
「Aって…適当だな…。
まぁそんなことはいいや。どったの?」
「…泣かせた…」
「誰を?」
「好きな人…」
「…ふーん。
それで泣かせたこと後悔してんだ?」
「そっ…」
「…その人ってさ、黒髪で、肩よりちょっと先ぐらいまで髪がある子?」
「何で知ってんだよ…」
まさか見られてたとか?
「何でって、有名じゃん。体育祭のあれで」
「あぁ、あれね…」
今思うと、俺も大胆なことしたよな…。
しかも内野宮くんから実梨ちゃん奪うって…。
内野宮くん、マジであの時は悪かった…。



