二人の間に沈黙が流れていた時、突然
「あぁ、この子か〜」
「確かに可愛いね〜」
知らない男の人が二人絡んできた。
「な、何ですか…!」
突然の展開で頭がこんがらがる。
「ねぇ、俺たちとどっかいこうぜ?」
「ちょっ!
話してください!」
佳何か目にも入ってないという感じで、私の手を掴む。
そんな時
「…実梨に触らないでください」
と、佳が前に出てきた。
「佳…!」
「あぁ、何だよお前…」
「邪魔してんじゃねぇよ!」
けど佳はいかつい男の方に殴られてしまった。
「佳!!」
「はっ!
弱い奴は黙って見ときゃいいんだよ!」
「さて、あんな奴放っといてどこ行こっか?」
無理やりに腕を引っ張られる。
そんな私たちを近くを通る人たちは見て見ぬふりをしていた…。
「いや!
放して!」
抵抗しても敵うはずもなく、何もできない。
佳も力付くでも止めようとしていたが、やはり敵わなかった。
「嫌だ…!」
嫌だ、嫌だ!
助けて…。
先輩!
「実梨ちゃん!」