「では、これよりプレゼント交換したいと思います!」
やっとやってきたプレゼント交換。
「わ〜、何があたるのかな〜?
楽しみ〜」
「要らないやつとかは勘弁だけどな」
ハハハと笑う紀田くんに私たちも笑った。
そして、先生たちにランダムでプレゼントを渡される。
私に渡されたのはピンクの袋に、赤いリボンがついてあるやつだった。
「あ、俺手袋だ」
自分が貰った袋を開けた佳は、中から黒い手袋を取り出した。
「げ、俺数学のドリルだ!
誰だよ、こんなの買ったやつ!」
紀田くんはブーブー言いながら貰ったプレゼントをペランペランとしていた。
早瀬先輩と黒木先輩は、かわいいキーホルダーとかっこいいキーホルダーだった。
「実梨は何だった?」
佳に聞かれて、私もさっき貰ってきたばかりのプレゼントの中身を取り出す。
「…ぬいぐるみだ〜」
私のプレゼントの中身は片手サイズのかわいいネコのぬいぐるみだった。
「あれ、それ…」
私の方に近づいてぬいぐるみを見る黒木先輩。
「どうしたんですか?」
「う〜ん、たぶんこれ、俺が選んだやつだ」
「え!?」
「はは、まさか実梨にまわるとは思ってなかったよ」
頭をかきながら照れたように笑う。
そっか、これ先輩が選んだプレゼントなんだ…。
「先輩、大切にしますね!」
「うん、実梨は管理がよさそうだから安心できるよ」
ニッコリする先輩に、私も微笑んだ。
先輩からのプレゼントも偶然的に手に入れられたし、今日は最高のクリスマスだったね!