早瀬先輩が歌って紀田くんも佳も歌った。
そして…。
「実梨、一緒に歌お!」
とうとう先輩と歌う順番が来てしまった。
「え、本当に一緒に歌うんですか!?」
「うん、当たり前!」
笑って先輩は私の手を引いて立たせると、入れていた曲が流れ出した。
「いける?」
「は、はい…」
大丈夫…。
この曲知ってるやつだし、歌えるよ…。
・・・見事無事にデュエットは終わった。
「実梨・・・」
「ん?」
ふぅと一息ついてソファに座ると・・・。
「すごいうまかった!」
先輩が満面の笑みで言ってきた。
「え、そうですか・・・?」
自分的にはちょっと音外してたような気がするけど・・・。
「ホントだよ!
実梨すっげぇ歌うまいじゃん!」
目の前の席にいた紀田くんと佳も何だか尊敬の眼差しを私に送っていた。
「や、きっとまぐれだよ・・・」
「そうね、まぐれかもしれないわ」
苦笑いして言うと早瀬先輩も腕組みをしながら言い
「けど・・・悪くなかったわ・・・」
少し赤くなりながらそっぽを向いてしまった。
もしかしてそれって・・・。
早瀬先輩に褒められた・・・?
「ふふ、ありがとうございます。
早瀬先輩」
笑顔でお礼を言うと先輩はもっとほほを赤らめてしまった。
初めてのカラオケで緊張してたけど、楽しくできて良かった・・・。



