とある日曜日、私は克幸からの電話で起こされた。


「……かつゆき?んー、寝てたけど」

『そりゃ悪かった。さお、今日何か用事あるか?』

「ない……」

欠伸を我慢しながらそう言うと、途端に克幸の声が嬉しそうになる。

『そっか!じゃあ、付き合ってほしい事があるから、着替えたら連絡くれ』

「ん、分かった」

電話が切れると、寝転がったままだった私は起き上がる。


あー、眠たい。

って、まだ10時じゃんか。
学校休みだし昼まで寝てようと思ったのにな……。