「 ・・・んっ・・ 」 流れ込んできた水が 喉の奥へ消えると同時に 口の中にあったそれも 一緒になって消えた。 「 よくできました 」 まだ口内に残っている なんとも言えない味に 顔を歪めていると、 先輩は小さく笑って、 ────────チュッ 触れるだけの、キスを落とした。 「 ・・・先輩の意地悪 」 「 はっ・・・どこが? 」 そう言った先輩の手には 箸・・・・・と、ニンジン。