そう言いながらも、
運転している俺の頬に
キスをして、









「 感動するよりビックリしすぎて
  夢かと思いました 」


「 夢じゃねぇよ 」






”ほら”と葵の頬を抓ると
”痛い”と顔を歪めて
俺の腕を掴んだ。







「 もう・・・春まで会えないかと
  思ってました・・・ 」


「 まだ泣くなよ?ここ人多いから 」





ムッとする葵の頭を撫でながら
”もしかしたら今日が最後かもしれない”
出かけた声を押し殺した。