───────────ヴヴヴ..ヴヴヴ 「 なに? 」 『 なに・・・って 』 「 早く出てこい 」 窓から顔を出す葵を ミラー越しに盗み見ながら 一方的に電話を切ると バタバタと葵が家から出てきた。 「 ・・・・本物? 」 「 いいから乗れ 」 「 ・・・・ 」 そっけねぇな、と自分自身思いながら 葵が乗ったのを確認して、 車を発進させた。