「 ・・・あ、れ? 」 そういえば、プリント・・・ 廊下に置いたはずの プリントがないことに 今になって気付いて 図書室から出ようとドアに 手をかけた。 ────────────ガラッ 「 一之瀬!いるか? 」 私を叱った先生が、 私を探しに来た。 ”行かなきゃ”と思うのに 体が動かない。 「 ・・・戻ったのか 」 行き違いだと思ったらしい先生は 独り言を呟きながら図書室から 出て行った。