「ほら!
  早く帰ろっ!」

 「そーだぞ、蓮。
  俺ら幼なじみじゃん。」

半ば強引に歩斗に手をひかれている。

 「でも、やっぱ2人だけで帰りた
  いとか…。」

 『それはない。
  絶対に!』

二人が声を合わせて言う。

 「…なんで?」

ちょっと唖然。

 「この帰り道は3人のモンなん
  だよ。
  これからもずっとそう。」

続いていくんだ。

そう言って歩斗は笑った。

 「だから蓮も変な気遣わないで! 
  あたし達を繋いだのは蓮でしょ
  ?」

台詞がクセェよ、バーカ。