「蓮ー。
  帰ろうぜー?」

 「え?」

 「え?じゃねぇよ!!」

歩斗から手をひかれて部室から出た。

 「遅いよ、蓮。」

 「お前ら二人で帰ればいいじゃ
  ん。」

何スネてんだ、俺。

 「バカ。
  いっつも3人で帰ってんだろう
  がー!」

 「完っ璧、俺邪魔じゃん!」

俺、歩斗と違って空気読めるタイプの人間なんだよ。

 「何言ってんの?」

愛華が呆れた様子で俺に言う。

 「あたしと歩斗の関係が変わっ
  ても…。
  あたし達の関係は変わんない
  じゃん?」

愛華が俺の前を歩いた。