佐伯先輩はテニスをしている時が一番輝いてるから。

皆、そんな佐伯先輩を見て元気貰ってるから。

 「先輩からテニス抜いたらなんも
  残んないじゃないですか!」

バスの中がいっきに笑いに包まれる。

 「うっせぇ、愛華!」

シケた顔してた佐伯先輩もたちまち笑顔になった。

 「…親に自分の気持ちぶつけて
  みろよ。
  絶対わかってくれるって。」

佐伯先輩のペアでもある島田先輩。

佐伯先輩のことは誰よりも知ってる。

だからこそ…。

 「絶対全国まで行くんだ。
  俺ら2人は…。
  負けられねぇ。」

 「光弥。
  俺…お前とやってこれてよかった。」

あたし達は色んなことを乗り越えて大人になってくのかな。