見てるこっちさえ熱くなる…。

これが高校生…?

背中がゾクッとした。

 「俺はあいさつしてくるから、
  お前らアップしてろ。」

先生に言われたとおりにあたし達は軽くアップを始めた。

いつもは強気な先生も藤乃宮の監督には謙っちゃって…。

やっぱすごい学校なんだな、藤乃宮。

 「…羽野さんだ。
  あ、あっちは古賀さん!」

 「ヤベー!
  スター揃いじゃん!!!
  サイン貰っとかなきゃ…。」

和田先輩と岸先輩はアップ済ませてフェンスに張り付いてる。

 「バカ。
  遊びに来たんじゃねぇんだぞ?
  練習するからには軽い気持ちじ
  ゃ…。」

そーいう佐伯先輩もフェンスの方を気にしてるような…。

 「よし、いったん集合。」