卒業~最後の願い~




「で…どうしたの?」



そうだった。

…でも、ただ先輩に会いたいという気持ちだけできたから、何も考えてないんだ。



「あの、」


ボタンください。

そういいかけてやめた。


よく見れば先輩の学ランには、もうボタンが見当たらない。


それに、私が本当に言いたいのはこんなことじゃない。



「私のこと…忘れないでください」



最初で最後のお願い。


素直じゃない私からの
精一杯の想いです。