Secret Prince[短篇]





繋がれていた手をそっと離す。








「…熱、少しは下がったかな?」


「ん。大分頭軽くなった。」










そう言う裕二の額に手を持っていく。
本当に、下がってればいいけど…






そっと触った額は、さっきよりは全然冷たかった。










「…良かった。大分下がってるよ?」


「…俺、すげー」







いや、裕二が凄いとかじゃないと思う…






クスっと笑うと、額から手を離す。
ずっと繋がれていた私の手の方が少し熱を帯びていたように感じた。









「…今何時!?」





思い出した。
大切なこと。



今日は…最後の日だったのに。







「…6時。」





夕方の、それは付け足されなくても分かる!
窓の外はほんのりオレンジ色だった。








「テスト!!!」

「は?」





そうだよ!
私、明日テストなのに!!
何もやってない!






そんな私を裕二は面倒くさそうに見上げる。