「みんなのおかげでちゃんと卒業できそうだよ。明日から笑って頑張る!!」





そう言った私の目からはまた大粒の涙。




「でも・・・・・・もう会えないんだぁ・・・・・・先輩に、会えない・・・・・・」






現実を受け止めるのには時間がかかる。



毎日今日の日のことを自分に言い聞かせていたのに・・・・・・



まだまだ実感できない。





先輩のいない日々が。










また友達に抱きしめられて泣いた。










「ちゃんと、気持ち伝えないと前に進めないと思う」





友達の中でも一番の親友の声。



顔をあげた。







そこにいたのは






先輩だった。