「泣きたいだけ泣きな~」





2年の教室の黒板に書かれた“先輩卒業式”の文字。






私がどれだけ先輩のことを好きだったかよく知っている友達が集まってくれた。







「あんたは、一日中先輩のこと考えてたもんね」



「先輩のおかげでかわいくなったよ」



「私も泣きたくなってきた~」






友達って大事。



本当に。






【今日をもって先輩から卒業します】


そう書かれた画用紙を渡してくれた。




裏には



【先輩よりかっこいい彼氏を見つけてみせます】


と書かれていた。





泣いて泣いて


涙が枯れるくらい泣いたけど、悲しい涙だけじゃなかった。




最高の仲間への感謝の涙。


そして、先輩に出会えた奇跡に感動していた。






こんなに好きになれることって


そんなにないよね。