「白石さんって、本好きだよね、なんかオススメの本ある?」
「さ、最近は春風とか読んでるよ。ストーリーとか奥深くて引き込まれるんだ…もう一気に読んじゃ……」
あっ……かなりマイナーな本の話してしまった…
きっと神崎くんは退屈だっただろうな…
こんな話引かれたかも…
いつも帰ってるこの廊下がこんなにも長く感じる…
「もうすぐ読み終わるの?」
「えっ、…あ、うん…」
神崎くんは私の予想を裏切りまた微笑みながら
「じゃ、今度貸してよ。白石さんの話聞いてたら読みたくなった」
うそ…すっごく嬉しい…
「…うん!今日には読み終わるから明日持ってくる」
「ゆっくりでいいよ?」
「…ううん、神崎くんに読んで欲しいから、明日絶対持って行く!!」
「わかったー明日楽しみにしてるよ。他にもある?」
「緑の森とかも良かったよ…あの世界感好きだった。」
「あっ!それ知ってる!映画化したやつでしょ?」
「そうなの!まだ映画見た事ないんだけどね」
さっきの発言撤回…
廊下は思いの他短かった
もう少し生徒手帳持っててもいいかな?


