「くる?」 「うん」 隼斗は目を丸くさせて、二回まばたきした。 「ははは……そっか……」 「ダメだった?」 「まさか! 穂香が泊まりに来るなんて小学生以来だな……でも、正直意外だ。断られると思ったから」 隼斗の汗ばんだ手を握りしめた。夕方の涼しい風がふく。汗が乾いて気持ちがいい風だ。 「私……隼斗が好きだよ」 「俺もだよ」 目をつぶると、隼斗からの甘いキス。今飲んだばかりの、オレンジサイダーの味がする。