「好きになった?」 改めて相聞くと照れくさい自分がいて 否定したくなる。 「…さぁ」 「さぁって…もーーー素直の理恵に戻れぇ」 「いてててぇぇぇ」 彩に思いっきりほっぺたをつねられて引っ張られた。 「正直な所どう?」 「…ばかにしない?」 「しません!」 正直… 「好き…かな」 「うん」 「でも、彼女いるから。」 「この間の?」 「うん」 あの子には勝てない気がする。 顔も性格も何もかも。 窓から差し込む夏日があの日… 相太君に腕を掴まれた日をおもいだして嫌になる。