セミロング位の髪の毛を

くるくると人差し指に巻きつけて

暇そうにしている先輩が、

たまにこちらをうかがっている。


-----!

目が合った気がした。

嫌、気のせいかもしれないけど。


「ファンじゃね?」


「さ~なっ!でもさ、かわいいくね?」

まぁかわいい…っていうより

綺麗って思ったけど。

オシャレとか気にしてなさそうだけど

とにかく綺麗だなって。


「あ~、ってかさ何か七海に似てるよな」

「え?」

「似てる…」

「そうかなぁ~」

七海っていうのは…


「そうちゃぁ~ん!!」