─数日後─

ミズに逢いたいと何度も思った。
でも、逢えなかった。

いや・・・逢わなかったの方が正しい。
倒れたのは俺のせいという罪悪感で・・・。

*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*
─ヒロ/学校─


「よっ、大広!元気ねぇーじゃん?」

背中の大きな衝撃に俺は振り返る。
そこに居たのは、親友の鈴斗。


「鈴斗・・・何だよ?」

「ん?いや、別に用は無かったけど・・・」
「大広が元気無さそーだったからさ!」


心配してくれてるんだろう。
コイツはいつも俺の変化に一番に気付いてくれる。


「んで、どーしたんだよ?」

「別に何でもねぇよ・・・」

「何でもねぇ事ねぇだろ!」
「親友の俺様に打ち明けてみ?」


本人には言わないが、コイツに俺は何度も
救われたんんだ。


落ち込んだ時はいつも側に居て励ましてくれた。

本人に言ったら調子に乗るからな。
今も少し調子に乗ってるし・・・。


「鈴斗・・・俺さぁ・・・」

「・・・ん?」

「罪悪感で潰れそうだよ・・・」


思いっきり肩を落とす俺に鈴斗は
どんな言葉を掛けてくれるのだろう。

もしかしたら、軽蔑した様な眼で見られるかもしれない。
鈴斗だって親友でも人間だからな・・・。


「馬鹿・・・」


ぼそっと呟く様に聞こえた鈴斗の声。

「・・・え・・・?」

「馬鹿野郎・・・っ!」



そう言って、鈴斗は俺を睨みつけた。