「げ、雨だし」
放課後。
私は部活で帰るのが遅くなった。
天気予報で雨なんて言ってなかったじゃん。
1人で愚痴を心の中で呟き、空を見た。
雲に覆われている空。
どんよりとしている。
私の家から学校までは走っても10分。
止む気配のない雨だから、もう走ろう。
私はそう思い、冷たい雨の空間を走った。
すると、目の前に傘をさして歩いている人がいた。
「…入れてもらおっ」
私は人物も確認しないまま、その人に駆け寄った。
「すみません、入れても…」
私はその顔を見て絶句した。
さ、ささ斎藤先輩だったから。
