「そう、原田さんとはただの友達!」 “ただの” 3つの間違いを伝えるために、それを強調する。 一つは、まささんに私たちはなんの恋愛感情もないということを。 二つ目は、沖田さんに誤解させないこと。 三つ目は、原田さんに。 視線を向ける相手が違うと、気づかせたい。 「…だよな。」 笑いながらポツリ、言葉を落とす。 どうして? どうしてそんな切なさに満ちた瞳をするの? 笑っているのに、笑っていない。 こんな時まで、私を通してしかまささんを見れないの?