事実、肩や背中に何ヶ所が傷がある。 気づかなかった。 隊員の体調管理、怪我の処理は私の仕事なのに。 まだまだ甘いな、と思う。 もっとちゃんと一人一人を見なきゃ。 「はい、君が最後ね。」 最後は、見知らぬ隊士さん。 ・・・あれ? 一人、まだ見ていない。 「私ちょっとトイレに行ってきます!」 「「トイレ?」」 2人のハモる声が聞こえたけれど、そんなこと気にしていられない。 あの人がいない。 じっとしていられるはずがない。