「明日も来ますね。」





「ああ、頼むよ。」





ぺこりと頭を下げて、部屋を後にする。





「最後は、沖田さんね。」




沖田さんのページに書かれているものに、あの薬を出せとか、そういうことは何も記されていない。





「やっぱり治療法は見つからないのかなぁ…。」





労咳―――結核なんて、現代では大した病気ではなかったと思う。





それはきっと治療法が見つかったからで。




もっと医療のことも、学んでおけば良かったな。