「菜乃が貴方のことを愛しているのも、あの子が気づく前に気づいてたわ…」 「要になら、菜乃を任せられる。信用できる息子だもの」 僕は胸がギュッと締め付けられるのを感じた。 「おばさん……」 「いつになったら…お母さんって呼んでくれるのかしらね?」 ふふっと笑い、おばさん…いや“お母さん”も、部屋に戻ってしまった。