私は五問ほど解いたところで、要くんに渡す。 要くんは見たとたん、呆れたような顔をし 「全部、間違ってます」 と言った。 ガァァァアン 私自身が鐘になってたたかれたような、鈍い音が頭の中で響いた。 「え!本当!?」 そう問うと、要くんはすぐに「本当です」と答えた。