「分かりません…」


私の声が、リビングに響く。




「ここは分かりますか?」




要くんは教科書の問題を指差して、私に問いかけた。


そう…今、勉強中。




「分かりません……」




勉強…と言っても、私はさっきから「分かりません」としか口にしてないけど…。



私…馬鹿過ぎる…。

そんなことを思っていると…