「何?」
自分でも素っ気ない返事だなと思う。
「あのさ、今度の七夕祭りなんだけど皆で行こうって計画してるんだ!
良かったら箭野村もどうかなって…」
華原君は気にしていないのか少し照れたようにしていた。
その後ろでは華原君と仲の良い田中君や鈴木君がニヤニヤと笑っている。
七夕か……
「ごめんね…その日は大事な用事があるから無理なんだ。でも誘ってくれて有り難う。」
少し申し訳なく思い笑顔で謝ったら…
「…ッ!あっ…いや……
用事なら仕方ないよな… ………うん。」
急に顔が赤くなりそう早口で言っていた。
なんだ?私変な事を仕出かしただろうか…
「あっ!全然気にしなくて良いから!勝手に誘ったのはこっちだからさ」
「うん。…それじゃ」
華原君の態度は可笑しかったが聞くのは変か…と自分なりに納得し教室を出た。

