「―…彩花ッ!!!」 あの声に似た、でもとても凛として筋の通った男性らしい声が聞こえたかと思うと後ろから引っ張られる感覚がして… 「―…魄弥?」 目を開けると目の前に魄弥の顔があって、 「彩花。もう大丈夫だ。 俺が守ってやる」 魄弥の言葉に安心して目を閉じ、意識が途切れた。 ―…『アヤカ。俺が守ってやるから…どんなに時が経とうと俺はアヤカの傍に…』 その声を聞き取ってから…