妖怪のアイツと人間の私 ~夏空に想いを~




――――――…


私は電信柱に寄りかかりある人を待っていた。




私の前を小学生の団体が次々と通り過ぎて行っていた。


そして…………




「あの…すみません」



声のするほうを見ると黒のランドセルを背負った 男の子がいた。


「もしかして…大ちゃん?」



そう声をかけると彼は余程驚いたようで目が見開かれていた。




「…そ、そうだけど」


どうして知ってるんだ…

とはっきりと彼の顔にかかれていた。



「あ~。いきなりじゃ驚くよね…

実はある女の子から伝言と預かってる物があってね」



「……えっ?………―
それって」



まさか。と口ごもる大ちゃん…大樹君に私は


「私は亡くなった人…つまり幽霊と話ができるの

信じるか信じないかは大樹君の自由だよ…」