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翌日…。
「おはようございます」
唸るような暑さは朝も昼も関係なく、ベットから起き上がった時には汗がびっしょりだった。
「おはよう、彩花ちゃん」
今日はいつも以上に早起きをした。
だいたい目覚ましが鳴り始める頃に起きるのだがそれよりも30分も早かった。
私はシャワーを浴びてサッパリした気分でテーブルにつき紗代さんの用意してくれた軽めの朝ごはんを食べた。
そしてまだ時間は早いものの鞄を持ち学校へと向かうため家を出た。
――――――…
「…今日もいい天気だな」
夏らしい快晴の空に流れる雲を見上げながらいつもの道を歩いていた。
そして1つの電信柱が目の端に入りよく見てみるとその側に瓶に入れられた一輪の花が置かれていた。

