妖怪のアイツと人間の私 ~夏空に想いを~





「散歩だよ。」


「ほう、そうか…」




「「………………。」」




会話がなくなり私とカッパはただ空に瞬く星を見ていた。




そして大分経った時カッパが…



「今更なんやけどわいの事、気持ちわるないんか?」


苦笑いしながら言っていた。



…カッパも苦笑いするんだ。



「本当に今更だね…別に普通だよ。というかそうだったらとっくに逃げてるでしょ」



「それもそうかッ!…彩花はオモロイなあ」



こっちは大真面目なんだけどね。






「…そろそろ帰るよ。」


もうすぐ夕御飯の支度が出来ているだろうと思い 私は立ち上がった。



「おお、そうか。ほな気いつけて帰りや」



「うん。じゃあバイバイ、カッパ」



「ほいほーい」



手を振り合い私はその場を後にした。