私は自然と川の方へ歩いていき川沿いにぺたりと座った。
周りには明かりがなくあるとしても月の光りだけ
しんと静まりかえっている辺りに川の流れる音が 私の耳に心地よく聞こえていた。
そうしてぼんやりと遠くを見つめていたがふと隣に気配を感じ向いてみると…
「カッパ?」
知らない内にカッパが私の隣に座っていた。
「なんや?わいが見えちょるんか…。」
「…うん」
がらがら声には似合わぬクリクリの瞳をしたカッパだった。
「嬢ちゃん名前は?」
「彩花。カッパさんは?」
「カッパはカッパや。好きに呼んでくれてええよ」
「じゃあ…カッパ。」
「そのままかいッ!?……
まあエエわ。所で彩花は 何でこんな場所におるんや?」
カッパはずっこけていたが元に戻り聞いていた。

