店員からナイフを奪い、少年は微笑んだ。

 「でも、僕にはもう帰る場所がなくて、それ、で」

 

 ドスッ!!


 座り壁にもたれたまま話すキースの首の横にナイフをつきさした少年は笑んだ。

 「クラウン、世話係を用意しろ、それとアップルティーの準備だ」

 「御意」

 固まったキースを引きずり部屋を出て行く男に背を向け、少年は再び机に座り資料を見てはシュレッダーにかけた。