下り坂



バスが来てからも、

バスの中は全然人もおらず、

学校の近くに着くときには自分ひとりだった。


しかし学校の前に着くと、

皆結構ざわざわして人だかりができていた。



「あっ、真里〜!!」



声のするほうに視線を向けると、

奈美が手を振りながらこっちに走ってきた。



「奈美!!

とうとうこの日が来たね。
頑張ってよ!!」


「ありがと!!

そういえば、
まだ明日田来てないみたいだよ」


「ほんとに?!

まぁとりあえず懐中電灯貰いにいってくる」