下り坂



「では、肝試しのルート説明をしますね」



そう言ってプリントを配り始める先生。


しかし、手書きのそのプリントじゃ、

私にはさっぱり分からない。


まぁ、一人で行くわけじゃないんだしいっか。



そのまま休み時間を向かえ、

私は奈美のもとに向かった。



「奈美~、よかったじゃん!!」


「そうなの~!!

私もう、嬉しくて嬉しくて…、涙でそう」


「何それ~!!」


「ねぇ、真里。私決めたの」


「決めたって??」


「肝試しの日、佑に告白するっ!!」