下り坂



私が引いた紙には“5”と書いてあった。



「奈美は何番だった??」


「私は2番だったよ」


「そっかぁ、じゃぁ奈美とはずれちゃったね」



では一体誰が5なのだろう…。



「それじゃぁ、1番から順に右端の席に座っていってください」



その言葉に皆ぞろぞろと動き出す。

私は一番前の5番の席に座る。


そして私の隣の席に座ったのは…、



「明日田君っ」