下り坂



「おいっ!!優木!!

返事しろ!!」



そのまま道なき道をひたすら進んで行く。

すると、小さな墓地が見えてきた。


その近くで、小さくなっている人を見つける。



「優木?!」


「あ、明日田君っ!!」



優木は俺に向かって走って来て、

細い腕でしっかりと俺に抱きついた、

それを俺もそっと抱きしめ返す。



「すまん…」


「明日田君、ありがと」


「え??」