下り坂



最初の分かれ道さえ会えば後は一本道。


優木が来ていないということは

おそらく最初から間違えたのだろう。



「優木――!!優木――!!」



叫んでみるものの応答はなく、

とりあえず前に進んでみる。



すると、



「キャ―――――――ッ!!」



明らかに優木と思う声が横の方から聞こえた。