キミとの距離







「・・・・・・俺のせいだから

 


 俺の中で何が一番大事かって秤に掛けたときに

 断トツで芽衣がいて

 


 モデルの仕事なんて、芽衣がいてくれるなら

 どうでもいい、いらないって思った」





「・・・・・・・・・」






「・・・・・・・・・だから、どうする?」





「え?」




あたしの頭においていた手をどける

そして真剣な瞳で真っ直ぐ見てくる






「・・・・・・・・・俺は芽衣が大事

 芽衣がいれば何もいらない





 ・・・・・・・・・でも、自分のせいで

 俺がモデルやめたから申し訳ないから

 ずっと一緒にいようとか思うのはなしな

 そんな必要全然ねぇーから」