「・・・・・・大丈夫か?」





「・・・・・・うんッ・・・・・」






純の手があたしの頭をなでる

それだけで安心する





それから純はあたしのワイシャツのボタンを

ひとつひとつ丁寧に閉めた





・・・・・・・あたしは、手が震えて出来なかったから













「・・・・・・・・・・予想外だったわ

 王子様の登場ね」








まだ余裕の笑みを浮かべている

長谷川 雛乃は一体何を考えているんだろう