「・・・・・・・・・・・芽衣」






「・・・・・ッ」






純の声に胸が締め付けられた

駄目だ

期待しちゃ駄目




純にはもう新しい美人な彼女がいて

あたしには、ただ情けをかけているだけ

可哀相だと思っているだけ






・・・・・・・・・そう思っているのに、どうしても

もしかしたらスキなんじゃないかって

思ってしまう自分がいて














「・・・・・・・・・俺『~♪~♪~♪ッ』」





純が話すのに重なって

あたしの電話の音が鳴り響いた