キミとの距離









「・・・・純くん・・・・って

 呼んでも・・・いいですか・・・?」




「・・・・・え?あー・・・うん」




「・・・・っ!ありがとうございますっ!」





また前と同じ。走り去って行った。





・・・・・・そんなの勝手に呼べばいいのに。

周りの人だって呼んでるだろ?

わざわざ聞くなんて。







・・・・・てか、タメなのになんで敬語なんだ?







・・・・・・面白い奴。







それから芽衣はたまに靴箱とかで

逢ったら挨拶してくるようになった。

やっぱり顔を赤くして。




俺はこのときはもう勝手に‘芽衣’って呼んでたけど。