家を出て自分の家まで歩いている間に

涙が出てきた




自分が情けなくて、涙が出た




・・・・・・・・純とは

住む世界が違うって納得している自分と



まだあたしのこと好きなのかも

しれないと思う自分がいて













・・・・・・・・・・・でも、そんな希望も

儚く散ってしまった




もう、純はあたしのことなんて

想ってなかったのに




どうしようもないくらい、

好きなのに・・・・・・・・・





自分の家の玄関の前に着いたとき

幻聴かと思えるほどの声が聞こえた






「・・・・・・・・・・・芽衣?」