キミとの距離








『芽衣、おいで』





低い声で照れたように呼ぶ

傍に座っているだけなのに





『・・・・・癒される』




って言う

今、純の隣には代わりの人がいるの?

あのときあたしに言ってくれた言葉も全部





・・・・・・でもね、ウソだなんて思えないの

撮影の帰りに家に来てくれて

暇があれば逢いにきてくれた





それなのに、他の人がいたなんて

信じられないの





純がそんなに器用な人じゃないって

思っちゃうの





・・・・・・・どうしても期待してしまう





『・・・・・ピンポーン』