便利屋




「ヒロくんも、もう子供じゃないのね。」


帰りの電車で…、華おばあちゃんが静かに口を開いた。


「ヒロくん、今度彼女さん連れてきてね。おいしい肉じゃが作って待ってるから。」


『…彼女?』


華おばあちゃんの肉じゃがは、絶品だ。


「そうよ。…毎日ヒロくん家の玄関前まで女の子がきてたわよ。」


『どうゆう…?』


「背はあんまり高くないけど、きれいな体型で…顔もお人形さんみたいに可憐だったわ。」


それって…?


「…奈央ちゃんよ。」