便利屋




「どこか…外に連れ出せば、いつもみたいに元気な笑顔みせてくれるかと思ったんだけど…」


───…笑顔?


「…やっぱり、私みたいなおばあちゃんじゃ、何の力にもなれないわね。」


『でも、俺…普通に笑って…』


「ううん、違うの。そう言ってみせるのだもの…違うよね?」



──‥そっか、俺
普通に笑えないんだ。


あの、奈央の件を放棄してから…笑うことすら、泣くことも、怒ることも。

喜怒哀楽が、なくなってる。